ハーフムーンとは
斑入りモンステラにはハーフムーンと呼ばれているものがあります。
葉の半分が真っ白、もう半分が緑色になる斑の入り方を月に例えて巷でハーフムーンと呼ばれています。
ファントムの仮面みたいでかっこいいですね。
完全に固定された性質ではなくて緑のみになったり、全部白(フルムーン)になったりするようです。
モンステラは頂点の成長点がなくなったときのために、葉の付け根に円形の芽が準備されています。
この芽の模様が展開してくる葉の模様に影響するのではないかと考えました。
つまり、半分白い芽の上で切り戻せば、ハーフムーンの模様の葉が展開するのではないかという考えです。
試験区
試験区は二つしか出来ませんでした。汗
•まだら模様の芽…綺麗な散り斑になることを期待
•半分白い芽…ハーフムーンになることを期待
結果
•まだら模様の芽のその後
第一葉は親指ほどの小さな葉でした。
一応まだら模様です。
第二葉はフルムーンでした。この後茶色くなりました。斑入り葉の宿命です。
第三葉はハーフムーンでした。
第四葉は白多めのまだら模様でした。
第五葉は白多めでした。
•半分白い芽のその後
第一葉は白が多めの葉でした。
第二葉はハーフムーンでした。
第三葉はまだら模様でした。
考察
どうやら芽の色はその後の葉とさほど関係がないように思われます。
上の写真は芽が伸びてきている様子ですが、円形の芽の表面を突き破って中から別の組織が出てきていることがわかるかと思います。
そのため、円形の芽の内部組織が葉の色を決めるため、芽の表皮からは予想出来ないのではと思います。
斑入りモンステラは区分キメラと呼ばれるタイプの斑入りであり、白と緑の組織がどのように混ざるかは予想出来るものではなく、ハーフムーンは意図的に出せるものではないようです。
もし内部の組織が白と緑の半々なら、ハーフムーンになる確率は高いとは思いますが、それでも安定してハーフムーンは展開するものではないと思います。
表面の芽の色からだけでは葉の色を予想することが難しいというのが今回の結果です。
その他のアロイド(サトイモ科植物)の記事はコチラ